2006.11.24 ☆★ 冬の風物詩 「デンキウナギのクリスマスツリー」★☆

 毎年恒例となったデンキウナギの発電を利用したクリスマスツリーを今年も展示いたします!このイベントは今年で19回目。松島水族館の冬の風物詩として人気を博しております。12月26日からは新年向けの模様替えをして来年1月10日(水)まで開催いたします。
 展示場所は水族館建物の出口付近(園内)で、高さ3.6mのツリーに10ワット(40mmφ)の電球約900個を取り付け、デンキウナギの発する電気を電力増幅して電球を点滅させるものです。横150cm、高さ60cm、水量500リットルの水槽にデンキウナギ2〜3尾を飼育展示します。

 『デンキウナギは魚なのに、空気呼吸をします。すんでいるアマゾン川やオリノコ川などで水中の酸素が少なくなることがあるための適応です。
 また、濁った水中では眼は役に立たなくなり、代わりに弱い電気を出して、周りのようすをレーダーで探るように感じ取っています。
 写真のようにデンキウナギの肛門はあたまのすぐ下にあります。残りのうしろの部分は全部発電器官なのです。まさに『泳ぐ発電所』ですね。
デンキウナギのクリスマスツリー電球点灯のしくみ

 デンキウナギの出した電気はそのままでは電力不足で電球を点灯させることはできません。水槽の両側に置かれた電極から取り出された電気は数ボルト〜最大400ボルトのパルス状の電圧で、デンキウナギの向きによって極性が反転するものですが、これを波形整形します。整形された電圧で高速半導体リレーを駆動し、直流電流を開閉し、電球を点灯させます。同時に電圧波形をオシロスコープで観察すると共に、スピーカーで音として聞くことができます。

デンキウナギ(英語名:Electric eel)について>

 強い電気を発生することで有名なデンキウナギは、南アメリカのアマゾン川やオリノコ川流域に生息しています。ウナギという名が付いていますが本当のウナギのなかまではありません。デンキナマズやシビレエイなど発電する魚の中では最も強い電気を出すことができ、約800ボルトという高電圧により馬さえもショックで失神し溺れてしまうことがあると言われています。
 体の約80%が尾で、そこに発電器官があり、頭がプラス極、尾がマイナス極になっています。デンキウナギは弱い電気をレーダーのように使って周りの様子を探り、強い電気で獲物を感電させて餌を獲ったり自分の身を守ることに利用しています。
※デンキウナギの展示はこのほかにも、
  館内で『放電表示』と『感電体験』を行なっています